X月X日 土曜日 (はれ)
今日、俺の仕事は休みだ。

しかし妻は朝から出勤。
「俺たちは新婚だというのに、土曜日にまで出勤するのか」
そう言いたい気持ちをぐっと堪え、会社へと送り出した。
少しさみしいが、仕方がない。

妻がいないので、自分でサラダを作った。

出来栄えは、普通。
普段料理をしない割には、良い出来だ。
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俺には小さな頃からの夢がある。館長になることだ。
都会のマンション生活を送ってみたりもしたが、
実は自然が大好きだ。

夢を叶えるために、午後からは採集に出かけた。

ひとつの小さな願望を達成することができた。
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まだ日が暮れるまでは、少し時間がある。
少し歌でも歌うことにしよう。
山奥で一人、のびのびと歌うのは気持ちが良いものだ。

おっといけない。日が暮れてきた。
そろそろ妻が帰宅する頃だ。
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しまった!
妻がすでに帰宅をしている!!

また珍客が来ているようだ。
よし、追い払うとしよう。

自認をしているが、俺は嫉妬深い。
妻が他の奴と話していると、嫉妬の感情が抑えきれなくなる。
彼女に申し訳ない気持ちもあるが、どうしても制御ができない。
こればかりは仕方がない。

妻と離れている時間が長ければ長いほど、
心配で心が張り裂けそうになる。

でも帰って来た妻を抱きしめる瞬間は、
心が溶けるような安心感に包まれるんだ。
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今夜は妻を、茂みでのウフフに誘ってみた。

男女間には、たまには刺激的なコミュニケーションが必要だと俺は考えている。
仲良くやっていくための、俺なりの秘訣だ。
自分で言うのもなんだが、俺はロマンチックな男だ。
愛する妻のためなら、キザなセリフを言うことだって厭わない。

茂みでのウフフは、とてもスリリングで燃え上がるものだった。

妻もきっと、満足してくれているに違いない。
また誘ってみるとしよう。
ー おわり ー

今日は趣向を変えて、キボ君の視点で書いてみました
おまけ
↓ そのころのチヨコさんの心境 ↓

平均以下のウフフで恥ずかしくなってましたw

あらー・・・

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